大阪府

吹田市役所

今までにない防災服だと思いました。
吹田市役所

デザインとストレッチが効いた機能性

最初に実物サンプルをみたときに、「格好いい」なと思いました。
細かなブラッシュアップはもちろんして頂きましたが、最初のデザインからは大きく変わることもなく、完成まで進みました。 それはやはりデザイン力があってこそだと思います。
タイトなスケジュールの中、ここまでのクオリティで仕上がるのはやはり満足感が高いです。

また、着心地もよくて普段使いしたいと思うくらいです。
ストレッチが程よく効いているので、慌ただしく動き回る現場での作業でも邪魔にはなりません。
特に、リフレクター素材はいざ災害が起こった時に辺りが暗くなることも想定されます。 ライトやスマートフォンの明かりでも発光するのはとてもありがたいですね。

後藤圭二 市長
吹田市役所

デザインをするにあたって

一般的に綿100%の衣類は好まれる傾向にありますが、「防災服」の場合は綿100%だと ゴワゴワして動きづらくなるなどの不具合がありました。
「防災服」には動きやすさや快適性が重要だと考え、素材にポリエステルとポリウレタンを採用することになりました。
ポリエステルの生地は、快適で肌ざわりも良く、ポリウレタンにより適度なストレッチ性があり動きやすさを実現しました。 袖口や裾、パンツはアジャスターで調整することにより、だぶつきをなくし、スッキリとした着心地でいられます。

さらに機能性の向上させるため、前留めのボタンをファスナーへと変更しました。
従来の作業服の多くは、前留めボタン仕様のものが多いのですが、 これだと着用に手間取ったり、引っ掛かりが起こるなどの問題がありました。
ボタンをファスナーへ変更し、加えてファスナーカバーすることによってそれらの問題を解決し、緊急を要する災害時に迅速に対応できるようになります。

実際に災害が発生した時に、避難場所などへ職員が出向かれた場合、市民の方に「この人が職員の方だ」と 認識してもらう必要があると思いました。
一目で「市の職員」と認識してもらうために、背中に大きく「吹田市」と大きくプリントし、外国の方にもわかるように「SUITA CITY」も追記しました。
プリントは「再帰反射」と言われるリフレクタープリントを採用。
光が反射する効果を利用したプリント技法です。道路標識や道路の白線などにも使用されています。

少しでも職員の作業負担を軽減させ、現場で市民の皆さんに「職員の方が来てくれた」という 安心感を与えられるようにという思いを念頭に置き、トレーニングウェアで培ってきた技術やノウハウを活かしたデザインに仕上げました。

BODYMAKER デザイナー
吹田市役所